環境改善
電子カルテシステムの所有から利用へ(定額利用料サービスについて)
グリーンホスピタルサプライ(株)HP
東京TPS事業部 営業サポートグループ
電子カルテ導入の現状
情報共有、診療の効率化の観点から医療機関において電子カルテシステムは必須のインフラとなっている。
また地域包括ケアの推進および新興感染症への対策から、行政においても電子カルテ情報の標準化(全医療機関への普及)を推進している。
一方で課題も多く、多大な設備投資がかかることから200床未満の病院において普及率は50%に満たない状況である。また導入済の病院においても定期的に発生するシステム更新が経営を圧迫している。
電子カルテシステムを容易にかつ継続的に活用できる仕組みとして定額利用料サービスを紹介したい。
定額利用料サービスの概要
従来の電子カルテの場合、導入時に多額の費用がかかり、また数年後にもシステムおよびハードウェアの更新で高額な費用負担が発生する。
定額利用料サービスでは、電子カルテの導入費用、保守費用、ハードウェア補償(更新含む)をすべて定額の利用料として平準化し、初期導入費用を抑えつつ潜在的な費用負担も解消する。
本サービスで導入する電子カルテシステムの基本仕様
①カスタマイズなしのパッケージを適用
パッケージ仕様とすることで、システム開発コストと、病院内における仕様検討の労力の低減を図ることが可能となる。
②パブリッククラウドサーバーを採用
サーバーを仮想化することにより病院内でのメンテナンス頻度の低減を図ることができる。またクラウド化することで病院被災時においてもデータ消失を防ぐことができる。
定額利用料での導入メリット
▶初期費用の減額⇒費用面での導入障壁の低減
▶電子カルテにかかる費用の平準化⇒設備投資の中長期の見通しを支援
▶システムのパッケージ適用・クラウド化⇒コストとリスクを抑えることで長期・安定的な利用が可能
最後に
本編では定額利用料サービスの概要を述べたが、導入にあたっては病院の特性や要望を踏まえて、利用期間、導入システム範囲などを検討することになる。
電子カルテシステムの導入に悩まれている病院にとって検討の一助となれば幸いである。